ビッグデータ分析は経営者にとって救世主になりえるのか

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最近のIT業界を見ていると、「ビッグデータ」「ビッグデータ」と騒がれているような感じを受けますが、マーケティングも見ている側からすると、ビッグデータ分析の結果を受けてマーケティングを考えるというのは、あまり現実に則さないような気がしています。

ビッグデータ分析の結果をちらっと見たことがあるのですが、結果として出て来ているデータは統計学的な平均値/中心値のような気がするんですよね。過去のデータも引っくるめて大量データ分析しているのだから、よく考えてみるとそうなりますよね。国民層中流時代にはその手法は合致するかもしれないのですが、格差が生まれていて、趣味/嗜好が人によって大きく異なる現代において、統計学的な結果を鵜呑みにしてマーケティングし、そこからアクションプランを生み出しても、結果として「何かありそうなもの」が出来るのではないかと考えます。

私はマーケティングをする時には、もちろんアクセス解析やトレンド分析もしますが、現場に出て消費者視点と提供者視点の両方を体験するようにしています。そうしないと、データだけの偏った思考が生まれてきてしまうと考えるからです。現場の課題を無視して解決策を提示しても、結局は「絵に描いた餅」になってしまって、施策の実施までしない「言うだけコンサルタント」になってしまうのではないでしょうか。

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人は感情で行動する生き物であることを忘れてはいけない

一時期、「経済は感情で動いている」という本がヒットしましたが、行動経済学という言葉自体は一時期話題になった通り、人間は感情で行動する生き物であることを忘れてはいけないと思います。

マーケティングする以上、データがあってそれを分析して傾向を掴むというのは大事なのですが、分析結果通りにこれからも人が行動するという確実性はありません。あくまで予測になります。セールスの神様と言われるジョー・ジラード氏の著書を読むと分かりますが、これまでの慣習通りに仕事をすれば良いと思い込んでいると、足下をすくわれることもあります。ジョー・ジラード氏は自身で考え出したマーケティング手法を用いて、世界一の自動車セールスマンとしてギネスに認定されるほどになりました。

それを考えると、単に統計学的な最大値/平均値/中央値をもとにマーケティングをしてしまうと、エッジが立たない平凡な施策が生まれてしまう可能性があります。エッジが立っていない施策ほど、人の目に止まりません(かと言って、ぶっ飛びすぎた施策は人目を惹きますがそっぽを向かれるので注意が必要ですが)

Webサイトを構築する時には、ユーザー像という意味に近い「ペルソナ」を作成しますが、この「ペルソナ」がユーザー視点ではなく制作者視点で作られてしまうケースをよく見てきました。現場を知らないから仕方ないかもしれませんが、ユーザーの思考・感情とかけ離れた「ペルソナ」を作ってしまうと、出来上がったWebサイト/Webサービスはユーザー不在のものになってしまうと考えています。

「ビッグデータ分析」はIT業界に人たちにとっては救世主だと思います。「ビッグデータ」プチバブルなのかもしれません。ただ、これまでのWebアクセス解析と何が違うのか、そもそもアクセス解析自体が上手に運用されていたのか、そして「ビッグデータ分析」によって経営者にどんな利益がもたらされるのか、という点を踏まえた上で、「ビッグデータ」を活用するかどうかを考えるべきかと思います。

Written by Info Architecture

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もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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