日本の家電業界の衰退から見る30年周期の話

この記事が良ければ、ぜひシェアお願いします

日本の家電業界の衰退の勢いが、止まるところを知らない状況になってしまってますね。ソニー、パナソニック、シャープなどの大手家電メーカーが巨額の赤字決算を発表したのは、まだ記憶に新しいですが、それ以降発表されるニュースに明るいものがほとんどないのが気になるところです。

日本のスマートフォン市場でも、Appleとサムスンのシェアがほとんど占めているだけに、国内メーカーの台頭を期待していたところではあるものの、現実問題として打開策が見つからない様子が伺えます。そんな中、NEC・カシオ・日立が統合された企業であるNECカシオモバイルコミュニケーションズが自社生産を打ち切る方針を決めたという話が出ました。

NECが2013年度中にも携帯電話の自社生産を打ち切る方針を固めた。開発部門もパソコン大手の中国レノボへの売却を目指しており、携帯電話事業から事実上撤退する。国内の携帯メーカーは米アップルなど海外勢に押されて採算が悪化しており、「N」シリーズが人気だったNECも黒字化が見通せないと判断した。

引用元 : NEC携帯電話事業撤退 沈みゆくガラケー

パナソニックは、6月1日発売の炊飯器「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX103/183」のメディア向け説明会を開催した。同炊飯器は、パナソニックが持つ炊飯器の技術と三洋電機の技術を結集したもので、同社では“パナソニック史上最高傑作”と位置づける。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5合炊きの「SR-SPX103」が110,000円前後、1升炊きの「SR-SPX183」が115,000円前後。

引用元 : パナソニックと三洋の技術が結集した“パナソニック史上最高傑作”の炊飯器

正直、この不景気が叫ばれている昨今で10万円を超える炊飯器がヒットを飛ばすとは到底思えませんよね。。。

スポンサーリンク

1950年代後半、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目が『三種の神器』として喧伝された。1956年(昭和31年)の経済白書が「もはや戦後ではない」と明記し戦後復興の終了を宣言した神武景気以降、輸出拡大で日本経済が急成長した時期です。

この時代の家電製品はまだまだ登場したばかり。普及の余地も発展の余地も多くの伸びしろが残されている時代でありました。そこから、高度経済成長期に差し掛かり、3Cと呼ばれるカラーテレビ・クーラー・自動車とさらに家電製品の需要は増えていくばかりでした。

2000年代に掛けては、デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型テレビと新たな製品が誕生してまた家電業界も盛り上がってきたところではあるが、2013年の現在、各企業はほとんど打つ手がない状態にまで来てしまっています。

だいたい企業の寿命が30年と言われる中で、家電という分野で60年も長く波がありながらも成長してきたという点は凄いことだと思います。しかし今やお家芸であるテレビもサムスン電子に世界首位を譲り渡し、携帯電話市場では国内メーカーは合併撤退・売却が続きスマートフォンが外国から流れ込んできている状況。家電製品もどの家でも一通り揃ってしまっているから、新たな需要を引き起こさない限り買い換えは発生しません。

30周年という期間が経済成長という後押しがあって、ここまで延命したのではないかとしか考えられません。

さらなる再編が巻き起こるであろう

ガラゲー時代には、ただでさえ国内携帯電話開発会社が多すぎると話題に上がるほどではあったが、電機メーカーそのものの数が日本は多すぎるのかもしれません。そうすると、30年からさらに30年延命しきった電機メーカーが生き残るには、大合併かこれまでとは軸足が180度違う分野への展開が求められるのではないでしょうか。

前から言われていることではあるが、日本はモノ作りは得意とされているものの、「ソフトウェア作り」は得意とされていません。デザイナーやクリエイター、プログラマーと言った人たちを軽視していた傾向があるのかもしれません。ただ、これからの時代はハードウェアプロダクトとして求められるものにはソフトウェア部分も必要不可欠です。iPhoneの爆発的な普及が代表的な例でしょう。

ソフトウェア企業であったGoogle、Apple、Microsoftがハードウェアへも進出して来ている中で、逆の立場である日本がどこまで闘えに行けるのか、非常に大事な局面に今来ているだと感じます。

スポンサーリンク

この記事が良ければ、ぜひシェアお願いします

もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
スポンサーリンク