ソーシャルゲームのガチャは「確率操作」されていた!?

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私はかつてパチンコにハマったことがあるので、多少は詳しいのですが、基本的にパチンコ機の確率は公表され、その確率についても制限が設けられています。

また、パチンコ機は作られた後、国家公安委員会の指定試験機関である保安通信協会によって規定上の条件を満たしているか試験が行われ、その後各都道府県の公安委員会の検定を受け、その後ホールに設置され、ホール所轄の警察が試験を行います。全ての試験を合格して初めて客が遊技することが可能となります。

一部では、ホール(パチンコ店)で当選確率のコントロールをしているホルコンと呼ばれるものの存在が噂されていたりもしますが、それは今回はちょっと置いておいて、基本的には下記の確率で当選するよう決まっています。

  • 大当たり確率の下限は1/400。また、異なる確率を採用する場合、2種類までの確率(低確率と高確率)を採用できる。
  • 1回の確率変動で獲得できる平均出玉は8000個以下。
  • 総出玉のうち、役物による出玉(役物比率)が60%以下。
  • 打ち込み6000個(1時間)の出玉率の上限は300%、打ち込み60000個(10時間)での出玉率の上限が200%、下限が50%。

よく、パチンコとソーシャルゲームのガチャが比較されますが、パチンコ機はこのように法律や規則によって制限と試験を受けた上で世の中に出回るのに対し、ガチャゲーは確率の公表もされていないし、第三者機関による試験も実施されていません。

実質ガチャゲーの確率は野放しの状態なのです。

そんな中、読売新聞でこのような記事を見つけ、課金状況に応じて確率を変えていたことをプログラマーが暴露したことが書かれています。

◆「数字がすべて」◆

「掲示板に『最後のカードが当たらない』って書き込みが殺到してる。次は少し当てやすくしてやろう」

 東京・港区のソーシャルゲーム開発会社。冒険ゲームを管理するプログラマーの男性(30)はパソコンのキーボードをたたき、コンプガチャでアイテムが当たる確率を調整し始めた。

 「『いいゲーム』と言えるかどうかは、どれだけアイテムを買わせるかにかかっている」と話す男性は、「決め手は『ハイジン(廃人)課金者』に、いかに長く続けさせるかだ」と明かす。「ハイジン課金者」とは、月に数万円は使うユーザーを指す隠語。ゲームにのめり込む様子を揶揄(やゆ)してこう呼ぶという。「課金者が全体の1割を超えるのが目標。搾り取り過ぎるとユーザーが離れてしまうから、加減が大切だ」

 社内のコンピューターが課金状況を常時監視し、多い時で1時間に1回、メールでデータが届く。「アイテム課金が足りない」「アクセスユーザーが少なすぎる」。急いでプログラムを書き換え、通常300円のアイテムを急きょ100円にするキャンペーンを始めることもある。「数字がすべてだ」と男性は話す。

◆線引きどこ?◆

 今回、消費者庁が景表法が禁じる「カード合わせ」に当たると指摘したのは、コンプガチャだけだ。だが、ガチャの中には、決められたテーマに沿ったレアアイテムのカードを全種類そろえると、更に希少なアイテムを入手できる「テーマガチャ」や、ビンゴゲームのように列をそろえるとレアカードが当たる「ビンゴガチャ」などもあり、いずれも「カード合わせ」的な要素を含む。業界は現在、同庁と相談しながら指針作りを進めており、中止対象をどこで線引きするか、判断が注目される。

 プログラマーの男性は「コンプガチャを含め扇情的な手法は多く、いずれ問題になると思っていた。指針ではっきりさせてほしい」と語る。

◆はまるユーザー◆

 「珍しいアイテムを所有するのはステータス。一度買い始めると後に引けなくなる。最後は意地」。都内の女性会社員(27)はこう振り返る。友人に誘われて、お宝アイテムを集めながら仲間と協力して進める携帯ゲームを始めたのは2010年4月。最初は無料でアイテムが集まるが、レアアイテムは購入する必要がある。

 「1回300円のガチャが11回分で3000円」「このアイテムを入手できるのは今だけ」。3000円分のガチャは1分もかからないうちに終わってしまう。次から次へと新しいキャンペーンが登場し、気づくと50万円近く費やしていたという。
(2012年5月14日16時20分 読売新聞)

引用元 : コンプガチャ、カギはネトゲ廃人・搾り取り加減 | YOMIURI ONLINE

大手読売新聞の記事に堂々と書いてあるのです。「冒険ゲームを管理するプログラマーの男性(30)はパソコンのキーボードをたたき、コンプガチャでアイテムが当たる確率を調整し始めた。」と。これはもはやアウトでしょう。

確率操作はなぜダメなのか

確率操作は現行法でいくなら風営法を基準に考えるのがよいと思います。ちなみに風営法の管轄は警察ですね。

先述した通り、パチンコ機(もちろんパチスロ機も)も風営法の基準に則り運営され、確率の上限が設定されています。しかし、読売新聞の記事に書かれていたことが本当なのであれば、確率操作を恣意的に行っていたということで、射幸心をユーザー毎に煽るというかなりあくどいことをやっていた会社もあるということになります。

風営法でもそうなのですが、景品表示法でも過剰に射幸心を煽ることは禁じています。

パチンコやソーシャルゲームをやったことがない方は分からないかもしれないですが、私がパチンコにハマっていた時は、「当たれ~当たれ~」と当たるまでに1万円札を何枚も注ぎ込んでいました。脳みそが射幸心を煽られすぎて、正常な判断ができない状況に陥っていたんですね。

「キュインキュイーン」となると、至福というか、悦にいたる快感を得て、出玉がジャラジャラでることに必死になってしまうんです。(ちなみに海物語が大好きでした/笑)そうすると、周りからも羨ましがられるんですよね。それも脳を快感と感じていました。

ソーシャルゲームのガチャも、希少性のカードを集める(=コレクション)ために熱が入りすぎ、さらに集められると他のユーザーから羨望の目で見られるため、同じように確率操作による射幸心の過剰な煽りは問題だと考えています。

しばらくガチャ問題は書かないでおこうかなと思っていたのですが、衝撃的な記事が載っていたので、思わず書いてしまいました。さて、どこまでソーシャルゲームのガチャ問題が違法の範囲になるのか、注目度がまた上がりましたね。

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年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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