高齢化社会の到来!都心のど真ん中に限界集落がある時代になった

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本日平成24年5月17日(木)の読売新聞の一面を読んで、衝撃を覚えました。一面の左側にある『都心の「限界集落」』というタイトルで付けられた記事にです。

限界集落とは、65歳以上の高齢者が占める割合(高齢化率)を50%を超え、冠婚葬祭などの社会的活動が難しく、共同体の維持が限界に近づいている集落のことを指します。

「そんなものが都心に!?」と思って記事を読んでいると、なんとJR山手線の新大久保駅から徒歩約10分という好立地の都営住宅「戸山団地」が『都会の限界集落』として注目を集めているとのこと。

戸山ってことは新宿区ですよね?東京都庁のお膝元でそんなことになっているとは露知らずでした・・・。

「戸山団地」でGoogle検索してみると、14万件ほど記事があるのが見つかりましたが、2009年の東京新聞ではこのように書かれていたようです。

戸山団地の建設が始まったのは戦後間もない一九四八年。新宿・戸山ケ原(現在の新宿区百人町)の旧陸軍用地で、六六年までに四十八棟が完成した。

国内初の大規模鉄筋コンクリート集合住宅は、高度経済成長期のあこがれの的だった。家電メーカーなどで働き、妻子とともに四十七歳で入居した男性(80)は「当時はモダンな建物でね。入居者は二十代など若者が多く、子どもの姿があふれていた」と振り返る。団地の住民でバスを連ねて伊豆に旅行に行ったのが一番の思い出だ。

今、七十、八十代になった友人たちを行事に誘っても、あまり動かない。「家でテレビを見ている人が多い。それだけ、体が悪い人が多いのか」と寂しげに話す。

高齢化に拍車を掛けたのが九〇年からの建て替え工事。完成した十六棟約二千三百戸には1DKの部屋が多く、独り暮らしのお年寄りの入居が急増した。「国の方針が理解できない。若い人が入れるようにしてほしかった」と元営業マンの男性(77)は憤る。

「マニフェスト選挙と言ったって、自民党と民主党でけなしあっているだけ。いつかお世話になる福祉に力を入れてくれる人を選びたいんですが…」

引用元 : 高齢化進む戸山団地 新宿編 都心の『限界集落』

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高齢になっても独りで暮らす人がいる実態

私は長男ということもあるので、親の面倒を見るのが当然だと思っていましたが、中にはお子さんが女の子しかおらず、面倒を充分に見られないケースもあるようです。(私の知っている範囲でも、娘全員が嫁に行ってしまっている家庭がちらほらあります)

「長男だから親の面倒を見るなんてのは古い慣習だ!」というのも一つの考えだと思います。しかし、人間年を取ると衰え、病気になり、最後は死を迎える動物なのです。それは現代だからそうではなく、”紀元”が出来る前から当然の自然の摂理な訳です。

私が初めて人の死を看取ったのが30歳も近い20代後半、実の父親の死でした。そのため、”死”という概念そのものを、その時初めて身を持って実感することになりました。

死から離れている現実

テレビの報道では、なぜか”死体”を映すことがタブーとされています。東日本大震災では1万5千人以上の死者が出ていますが、その亡骸がテレビに映っていたことはほぼないと思います。(生放送で映ってしまったことはもしかしたらあるかもしれませんが、基本的には編集でカットされているはずです)

「死体なんて見たくない」というのは人の本心かもしれないです。しかし、『人は死ぬ』ということを知ってはいるものの、その実態を知らないまま生きてしまった人は、”死”というものが如何に重いかを実感することは出来ないと思うのです。

テレビで「俳優の○○さんが亡くなりました」なんて聞いても、他人事のようですよね。

一人孤独に死ぬことの寂しさ

実の親が一人孤独に死んでいくことを想像できる人は、自然と親を扶養すると思うんです。民法では親の扶養義務が規定されていますが、それが不可の場合もあるのでセーフティネットとして生活保護制度があるわけですが、経済的なものと親の状況を確認したり、ちょこちょこ連絡を取ったりするものとは別物だと思います。

「ここは都心の姥捨山(うばすてやま)だね」。高齢化率5割を超す東京・新宿区の戸山団地の3号棟で8年前から暮らす本庄有由さん(70)は、つぶやく。同団地で今年、小学校に入学したのは5人、成人式を迎えたのは10人だが、昨年亡くなった高齢者は50人に上るという。

既に数人の孤独死に立ち会った。「冷房の効いた夏場より、部屋が温まった真冬の方が悲惨な状態で見つかる」といい、何カ月も周りが気付かない共同体は異常と話す。約4年前に妻を亡くし独り暮らしの本庄さんにとって、近所付き合いは最後の「きずな」と思う。

引用元 : 新宿に「限界集落出現」 | 長崎市介護支援専門員連絡協議会

この現実をどう知って受け止めるべきか

「子どもももう死んでいる」「酷いことを子どもにしてしまい、実質縁が切れている」などの事情があればまだしも、都心のど真ん中に限界集落が生まれるのは異常な事態だと思います。核家族化と片付けてしまうマスコミがたくさん居ますが、それによる弊害がどんなに悲惨なものかを伝えるべきではないでしょうか。

私はそういった意味では、ゴシップ誌と片付けられてしまいがちな週刊誌の方が、マスコミの意義を果たしていると感じます。東日本大震災の時には、遺体の写真も載っていたのを私は今でも鮮明に覚えています。家の2階の押し入れの奥で津波から逃げるように亡くなっている姿は、忘れることはできません・・・。

そんな私も親の存在を疎ましいと思ったことはあります。「居なければもっと楽なのに」と思ったことはあります。ですが、ここまで育ててくれた親を無下に扱うことは私にはできませんでした。平成の乳母捨て山として集合団地が存在するのは、国民性を問う問題なんだと感じます。

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もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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