高速道路での事故はバス会社だけ責めるだけでは終わらない

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関越道でのバス事故におり、7人死亡・3人重体・36人重軽傷という痛ましい事故が起きました。決して上手いことを言おうとしている訳ではありませんが、「夢の国に行くバスが天国行きのバスだった」なんて、想像だにできない出来事です。

この事故の運転手の前後の勤務体系を見る限り、直近三連休を取っているので、決して悪いとは言えません。前日の仮眠が短すぎたのではないか?というのは疑問としてあり得ると思います。

また、今回のツアーを企画したツアーも事前に指導を受けているにも関わらずこのような痛ましい事故を起こし、さらに事故当日にもツアーを敢行するというあまりに非常識な行動には呆れずにはいられません。

こういう負の積み上げで事故が起きてしまった訳ですが、私は今回、運行会社・ツアー会社だけが悪い訳ではないという別の視点での疑問を投げかけたいと思います。

なぜ高速バスを利用しようとするのか?

住んでいる場所によっては高速バスしかない地域はあるでしょう。しかし、電車というインフラを乗り継いで、目的地にたどり着く方法もあるわけです。では、なぜ高速バスを利用するのか?

例えば、東京を例にしてしまい恐縮ですが、東京~大阪間の高速深夜バスでは安いところでは3千円程度で使えるにも関わらず、新幹線のぞみを使おうとすれば1万5千円ほどしてしまいます。お金を余るほど持っていない消費者は、当然のように格安のバスを使うでしょう。

また、新幹線は旧国鉄のJRが運行していることもありませんが、ほぼ独占です。あとは飛行機という選択もありますが、こちらは価格帯が全然上なので、比較して話す対象からは外します。

電車はほぼ独占されていれば、バス事業に参入する企業が増えることは明白で、企業数が増えれば過当競争が起きて価格が安くなることは、経済観点からすると当然のことです。そうすれば、営業利益を上げるためには社員の稼働率を上げるしかないので、過酷な労働を強いることになります。そうすれば、居眠り運転に繋がるという図式が出来上がる訳です。

最近、自動車関連の記事を投稿するのが多い私ですが、自動車業界の人間でもないし、特別詳しい訳でもないです。それでも、このくらいのことは想像できます。では、自動車や道路のプロである、自動車メーカーや国土交通省の人間は、こういうことが想像できなかったのでしょうか?

自動車メーカーについては今回は置いておくとして、国土交通省の責任も大きいのではないでしょうか。公益社団法人「日本バス協会」が『貸切バス事業者安全性評価認定制度』を設けていますが、これの認知度を上げることや実態調査をすることをきちんとしてきたのでしょうか?制度は作ることがゴールではなく、運用して評価して見直して改善することでスタートする、そんな当たり前のことができていなかったのでしょうか?

また、国土交通省自体も、バス運行会社が増加していることを受けて、監査を充分にやることを怠っていなかったのでしょうか?サービスエリアに泊まっている運転手にヒアリングすれば、簡単に実態調査なんてできそうですけどね。

国土交通省が推進するITSは何をのんびりしているの?

また、国土交通省が導入の検証・検討を進めているITS(高度道路交通システム)も、何をのんびりやっているのか疑問でなりません。正直概要のPDFを読んでも、何を主張したいのか全く分からないのですが、IT技術の観点から言うと、各自動車間や道路・白線を認識し、自動で適した運転を行えるようなことが可能になります。

ちなみに、ITSは1995年から検討が行われていますが、高速道路で検証はしていても、何か実用化に結びついたかというとそんなことはありません。(もちろん、ITSの取り組みの中で施策が実現しているものがあることは補足しておきます)

参考元 : http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/

この中には法整備も含まれています。既に技術的に可能になっているものはたくさんあるにも関わらず、自動車メーカーへの実装義務づけがされている訳ではありません。ドライブレコーダーすら、です。(ETCなんてかえって事故の原因にもなっているくらなのに)

ついでに言うと、高速道路を運営しているNEXCOでの取り組みは充分だったのでしょうか?それはまた別の時に触れたいと思いますが、見直す所が多いのが現状だということが今回の主張となります。

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もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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