日本は再び強欲という病に冒されてしまっていないか

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「強欲」という病は、国や人種、文化を問わず誰の心にも寄生しているものです。キリスト教における七つの大罪のひとつにも数えられていますが、英語ではgreedと言います。グリードと名付けられた何かを聞いたことがある人は多いでしょう。

キリスト教に限らず、日本においても強欲は戒めるべきものとして扱われてきました。昔話でとても有名な『花坂爺さん』の意地悪爺さんや、『舌切り雀』の大きいつづらを開けてしまったおばあさんなど、強欲に駆られてひどい目にあってしまった人物が多数登場し、物語を通じて日本人を戒めてきました。

この「強欲」という病は、一度感染してしまうと治すことがとても難しく、さらに伝染力が恐ろしく強いものです。例えば金融の世界で言うと、ウォール街から広がった「金融のグローバリゼーション」という流行が、「強欲資本主義」という形で日本にもヨーロッパにも広がり、あっという間に伝播してしまいました。

一時期、世間の話題の的になった村上ファンドがありますが、元代表の村上世彰氏は東大まで出てるのに、やることは金にがめつく強欲さが前面に出て、「金を儲けて何が悪い」という態度が国民の反発を招いていましたね。

また、最近ではソーシャルゲームが流行していますが、その最大手であるグリー田中社長は「あるゲームが流行ったら、同じようなものを作りまくるべき」とパクり発言を堂々と講演で述べています。

参照元 : グリー田中社長「あるゲームが流行ったら、同じようなものを作りまくるべき」

自分さえ得すればいいんだという風潮が蔓延していないか

「強欲」自体の恐ろしさは、かつて日本がバブル時代に痛いというほど味わったものだと思います。「日本の土地は永久に値上がりし続けるものだ、土地を買えばウハウハだ」という強欲さを日本全体に蔓延したおかげで、バブルが崩壊した時に日本経済はボロボロになっています。

それで痛い目を見た日本は、20年近く長い年月を掛けて回復してきたというのに、また「強欲」さが前面に出てきているように感じるのです。

始めに挙げた七つの大罪は、4世紀のエジプトの修道士エヴァグリオス・ポンティコスの著作に八つの「枢要罪」として現れたのが起源であるようで、キリスト教の聖典の中で七つの大罪について直接触れている訳ではないようです。

その「枢要罪」は厳しさの順序によると、「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憂鬱」、「憤怒」、「怠惰」、「虚飾」、「傲慢」であるそうです。

初めの2つはマズローの欲求段階説で言う一段階目の「生理的欲求」の中の”食欲”、”性欲”が関係しているものなので、人間の生理として仕方がない部分があると思います。しかし、「強欲」は二段階目の「安全の欲求」、下手すると解釈の仕方によっては五段階目の「自己実現の欲求」に当たります。

ということは、五段階目を求めている人間が前面で出てきているということは、一部の欲求を満たされている人たちが、さらなる欲求を満たすために「強欲」になってきているとも解釈できます。

だからこそ、ワーキングプアに代表されるように貧富の差が拡大してきているとも言えます。

日本の強欲さの表れ

私の周りだけ、あるいはネットの世界だけなのかもしれないですが「老害」という言葉をよく耳にするようになりました。

大辞林で引いてみると、「企業や政治の指導者層の高齢化が進み、円滑な世代の交代が行われず、組織の若返りがはばまれる状態」とあります。

しかし、Wikipediaを見てみると、上記に加えて、高齢者たちが実権を握り、若年者(若者)たちが充分に活動できない状態を指すと書かれています。これは、年配者の方の強欲さの表れが、「老害」という言葉に意味を付け加えてしまったのではないかと、推察されます。

例えば、原発事故を起こし賠償請求を受け、国に4兆円もの支援を受けながらも、未だに自分たちの身を守ろうとしている姿は、民からすると「老害」「強欲」と映ってしまいます。

その証に、「老害 東電」とGoogle検索すると2012/05/02時点で約107万件、「老害 東京電力」とGoogle検索すると約98万件ヒットします。未だに企業年金がカットされず、削減でさえ苦難している現状を見ると、「強欲」さが表れているということに繋がると思います。

参照元 :東電「年金削減」集計へ 退職者賛否 3分の2同意は微妙

まだまだある日本の強欲の表れ

JALが破綻し会社更生法適用された時には、大幅なリストラはもちろんのこと、企業年金もカットされました。このときのJALの負債は2.3兆円です。それに対する東電は、倍近い金額の支援を国からしてもらっているわけです。それなのに企業年金の削減すら難しいと言い放つ強欲ぶりです。

AIJ投資顧問問題でも、AIJ浅川社長は年収7000万もあったとされるものの、自ら悪いことをしたつもりはないと平然と言いのけてしまいます。また、浅川社長の“右腕”といわれた高橋成子取締役が体調不良で証人喚問を欠席しています。

日刊ゲンダイによると、「うつ病」と診断されているために病欠扱いになっているようですが、「うつ病」なら喋ることくらいはできるはずだと思いますが・・・。証人喚問で嘘を付くと偽証罪になるため、なんとかして喚問されないように逃げているようにしか見えません。

AIJにお金を預けて年金を運用していたと思っていた人たちのことを思うと、気の毒でなりません。

参照元 : 仮病じゃないのか? AIJ“女帝”のうつ病

最近では大阪市の職員の強欲っぷりに、橋本市長が毎日のように吠えていますが、なぜ子孫である若者に繋げようとせずに自らの「強欲」に負けてしまっているのでしょうか。図式としては、「子孫繁栄<強欲」ですね。

人間には欲があります。それはマズローの欲求段階説が常識になっているように、否定のできないことだと思います。人間だけではなく、動物にも欲がありますし。

しかし、ここまで「強欲」という病が蔓延してしまうと、それを治すためには強烈な治療薬が必要だと思うものの、それが何なのかは大きな課題だと思っています。

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年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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