携帯だけでなくAV家電もガラパゴス化している日本

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旧来の二つ折り携帯のような携帯電話のことを、通称『ガラパゴス携帯(ガラケー)』と呼ばれていますよね。機能がてんこ盛りという解釈から『フューチャーフォン』という呼び方をする場合もありますが、通称としてはガラケーが一般的な気がします。

日本独自の規格をてんこ盛りにした結果、「ワンセグTV」「お財布ケータイ」「赤外線通信交換」「デコメール」など日本人受けはするけど、世界的にはどうでもいいものばかり詰め込んで、世界市場シェアでは売上別で見ると日本メーカーの文字はかろうじてSE(Sony Ericsson)が見えるくらいです。


※ちなみにソニーエリクソンは元々ソニーとエリクソン(スウェーデン)の合弁会社だったので、日本メーカーかと言われると微妙なところだったのですが、2011年10月27日、ソニーはエリクソンの保有するソニー・エリクソンの50%分の株式を10億5,000万ユーロ(当時の日本円で約1,123億円)の現金で取得し、ソニー・エリクソンをソニーの完全子会社とすることで両社が合意し、新社名を「ソニーモバイルコミュニケーションズ」 (Sony Mobile Communications)としています。今、世界相手に闘えている唯一の国産携帯電話でしょう。

ソニーはさておき、ここでなぜガラケーを引き合いに出したかというと、2012年度の家電メーカーの決算はどこも数千億単位の大赤字のオンパレードだったのは周知の事実かと思います。

参考先 : シャープ、昨年度最終赤字は3800億円と発表
参考先 : ソニー最終赤字が過去最大5200億円に、米国の繰延税金資産取り崩し
参考先 : パナソニック、赤字7800億円と発表 過去最大
参考先 : NEC、給与4%カット提案 連結赤字見通しで

ちなみに電機メーカー擁護のためにも補足しておくと、2012年度は日立、三菱、東芝、富士通は黒字見通しです。シャープ、ソニー、パナソニック、NECの驚愕する額の赤字報道がフィーチャーされすぎたため、電機メーカー全てが壊滅しているような印象を持っている人もいるかもしれませんが、日立製作所は2800億円の黒字見通しです。言い方は悪いですが、地味な電機メーカーほど地道に利益を積み重ねていたということでしょうか(^^;

なぜ家電もガラパゴス化してしまったのか?

シャープ、ソニー、パナソニックがそれぞれ大失敗したと言われるゆえんはテレビ事業だと言われますが、今回はAV家電という視点で疑問を呈したいと思います。

私はHDDレコーダーが世の中に登場した当初、東芝製品を買いました。パソコンとの連携やHDDの付け足しなど、多機能性に惹かれて購入したのですが、約2年前に購入したHDDレコーダーは、使い勝手が最悪と言わざるを得ない製品でした。起動も遅い、DVDの読み込みで10秒以上余裕で掛かる、画面遷移のたびに待たされる、そしてリモコンに異常なほどの数のボタンがあり、ユーザーフレンドリーなんて考えられたものでもありませんでした。

また、ソニーのHDDレコーダーも購入し使っていますが、CMで有名ですよね。「パッと1秒で起動」がうたい文句だったかと思いますが、あの機種です。それに合わせてテレビもソニーのBRAVIAを買いましたが、使ってみて驚愕しました。

HDDレコーダーは確かにパッと起動します。しかし、テレビがパッと起動しません。

5秒くらい待たされます。おまけに余計な音を付けて起動するし、消している時にミシミシという音をたまに出します。価格.comでも書かれている通りでした(汗

「レコーダーだけパッと起動されても、テレビが映らなきゃ操作できないぜー」とガックリしましたね。そんなのも確認しないでああいう宣伝してるの?と呆れました。Playstation 3も実は2台持ってるので、ソニーさんには貢献してはいるんですが(笑)、個人情報流出問題でPlaystation Networkを1ヶ月以上も停止し、ソフトプレゼントで問題をうやむやにした件でもガッカリさせられました。

とグチになってしまいましたが(笑)、このことからもテレビとレコーダー部門という関係性が密接そうな部門同士でも、組織の縦割り構造が見えてきます。テレビとレコーダーでリモコンのボタン配置ルールが統一されていないのも、その証になるでしょう。

日本の電機メーカーは世界という市場に一丸となって闘う意識がない

ちなみに、リビングのテレビは東芝製なのですが、電源ボタンがソニー製のものと右と左が逆です。なので時々間違えます(笑)シャープ製のテレビもありますが、ボタンの配置はそれも違います。なぜ、『ユニバーサルデザイン』という言葉が存在する昨今、ボタン配置を業界である程度規格化させないのでしょうか?

また、最近シャープが時代を逆行しているようなレコーダーを発表しました。『独自HDDのSHDD』を搭載したBDレコーダー機を発表しました。外付けHDDも使えるようなのですが、なぜこのご時世に”独自”規格のHDDを出すのでしょうか?

参考元 : シャープ、独自HDD「SHDD」搭載のBDレコーダ上位機 -カートリッジHDDで内蔵HDD相当の使用感を

日立がWoooシリーズで独自HDD規格を備えて苦戦しているのを見ていなかったのでしょうか?島国根性なのか、世界が見えていないのか、どうも『独自規格』にこだわるのが日本電機メーカーの特徴のようです。

3DSと比較して苦戦しているPS VITAもメモリーカードをSD(HC)カードではなく、独自のメモリーカードなのは、ただの自社の意地にしか見えません。技術者のこだわりでしょうか。消費者は誰も独自規格を欲しがりません。簡単に囲い込み戦略にハマるほど馬鹿ではないのです。(ついでに言うと、PSPの後継機なのにPSPのソフトが使えないというのもソニーのエゴでしかないですよね。)

ちなみに、Playstation3の後継機と噂されている”orbis”では、PS3のソフトは使えないと予想されています。PS3がPS2のソフトで遊べないことから考えても、そう予想されても仕方のないことだと思います。WiiはGAME CUBEのソフトで遊べるし、Xbox360だってXboxのソフトを一部ではありますが遊べます。(ちなみにWii UはWiiのソフトも遊べると公式発表しています)

参考元 : 次世代GPU、中古対策、後方互換なし… PS3後継機“Orbis”の噂情報
参考元 : 任天堂が新型ゲーム機「Wii U」を発表、Wiiと互換性を持っており新型コントローラーだけでのゲームプレイも可能に

ここまで来ると世界の中でのガラパゴスでも済まないのではないか

すいません、また話が逸れました。ソニー陣営のBlu-ray vs 東芝陣営のHD DVD規格対立の時も妙な争いをしていましたが、消費者にとっては何も有益なことはなかったと考えます。

むしろ、HD DVD搭載のレコーダーやプレイヤーを買った消費者は”損”をしたに過ぎません。規格を決めてロイヤリティで稼ごうとする戦略なのは分かりますが、消費者目線に立っていないんですよね。

パナソニックの大坪社長は「持てる技術を、いかに消費者目線で、商品に置き換えるか、消費者目線で提供しているか、という点では、コンペチターよりも一日の長があると確信している」と言っているように、”消費者目線”を持てるかどうかが復活の鍵になると考えます。

そうでないと、ガラパゴス諸島の中でさらにガラパゴス化し、消費者からも見放されてしまうのではないでしょうか。

発言元 : パナソニックが抱えるグローバル戦略の課題とは

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もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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