高齢者の交通事故が半端なく多い

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最近は割と20代前後の交通事故や死者数が多い交通事故にスポットが当たりやすい傾向にあるが、『交通安全白書』を見ていて非常に気になることがありました。

それは、「高齢者の交通事故の数が半端なく多い」ということです。

(1)年齢層別交通事故死者数及び負傷者数

平成22年中の交通事故死者数を年齢層別にみると,65歳以上の高齢者(2,450人)が18年連続で最も多く,全死者数に占める割合は,65歳以上の高齢者の人口構成比(23.1%:総務省統計資料「人口推計(平成22年10月1日現在(人口速報を基準とする確定値))」による。)の2倍を超える50.4%となっている。

前年と比べると,25~29歳(14人増),40~49歳(13人増),30~39歳(6人増),60~64歳(2人増)の年齢層で増加,16~24歳(50人減),50~59歳(34人減),65歳以上(2人減)の年齢層で減少した。(第1-8図)。




年齢層別の交通事故死者数の推移をみると,過去10年間では,特に16~24歳の年齢層の減少傾向が顕著である(第1-9図)。




引用元 : 平成22年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況

ただ、これだけ見てみると高齢者の死傷者数は分かるものの、その高齢者が運転していたのかどうだったのかが分からないですよね。ということで、状態別のグラフも載っていたので引用させてもらいます。

(3)状態別・年齢層別の交通事故死者数
平成22年中の状態別の交通事故死者数を年齢層別にみると,次のような特徴がみられる(第1-15図)。




<1> 自動車乗車中については,65歳以上の年齢層が全体の36.6%と最も多くを占めている。
<2> 自動二輪車乗車中については,16~24歳の年齢層が全体の26.6%と最も多くを占めている。
<3> 原付乗車中については,65歳以上の年齢層が全体の48.7%と最も多くを占めている。
<4> 自転車乗用中及び歩行中については,65歳以上の年齢層が,それぞれ全体の62.3%,71.6%と最も多くを占めている。

また,平成22年中の状態別・年齢層別の交通事故死者数を前年と比較すると,65歳以上の自転車乗用中(35人減)と50~59歳の自転車乗用中(30人減)が特に減少した。その他では,16~24歳の自動二輪車乗車中(27人減)及び原付乗車中(19人減),60~64歳の自動車乗車中(14人減)等が減少し,一方で65歳以上の歩行中(26人増)及び原付乗車中(18人増),50~59歳の自動二輪車乗車中(17人増)等が増加した(第1-16図)。

引用元 : 同上

歩行時の事故死者数が抜きんでて多いものの、”自転車””原付””自動車”での交通事故死者数が多いのはやっぱり高齢者です。(二輪が少ないのは、年を重ねる毎にそもそもバイクに乗らなくなるからだと考えます。)

高齢者は5歳や10歳毎に区切られている訳ではないものの、70歳や75歳越えて運転する人がそもそも少ないので、相対的に高齢者の交通事故数が多いと考えて良いと思われます。

なぜ高齢者の交通事故に注目したのか

あまり重大事故に繋がっていないので、大きな報道をされることがないのですが、アクセルとブレーキの踏み間違えや、高速道の逆走など高齢者のケアレスミスというか、ボケてんのか分からないですが、そういった基礎的な間違えをして事故が起きていることが実は多いからです。

12日午前11時50分ごろ、静岡市清水区宍原、新東名高速道路の新清水インターチェンジ(IC)付近で、逆走している車があると110番があった。静岡県警高速隊は、路肩を逆走する保険代理業の男性(84)=同県富士市=の軽自動車を見つけ、停止させた。車は18キロ逆走。高速隊は道交法違反で男性に交通切符を交付した。
 逆走による事故やけが人はなかった。男性は高速隊に対し「高速に乗ったつもりはなかった」と話しているという。

引用元 : 新東名を18キロ逆走=84歳男性「高速と思わず」―静岡

26日午前10時40分ごろ、名古屋市守山区小六町の喫茶店「コメダ珈琲店守山城下店」で、同区の無職男性(79)の乗用車が店舗の壁面に衝突し、店内にいた同区の無職男性(76)ら男性4人と女性1人が軽傷を負った。

守山署によると、男性は駐車場にバックで車を止めようとした際、駐車中の軽乗用車に衝突し、さらに店の壁にぶつかったという。

守山署の調べに男性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しているといい、同署が詳しい状況を調べている。

引用元 : 喫茶店に車衝突、5人けが 79歳男性が運転「アクセルとブレーキ間違えた」 名古屋市

二十一日午前十一時四十五分ごろ、津市渋見町の電器店パル・ハセガワ津店で、無職男性(78)=津市長岡町=の軽自動車が、壁面ガラス(高さ三メートル、幅二メートル)を後ろ向きで破って店内に突っ込んだ。

津署によると、店内にいた男性店員(34)が左太ももに割れたガラスが刺さり、客の二人がカウンターごしに倒されて胸を打ち、いずれも一週間のけがを負った。運転していた男性は「止めようとして、ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話している。

引用元 : 津の電器店に車突っ込む

29日午前10時半ごろ、福岡県行橋市北泉、スーパー「丸和行橋サンパル」に、同県築上町の無職男性(69)が運転する乗用車が突っ込んだ。けが人はいない。

行橋署によると、車はスーパーのガラスを割り、店内に数メートル入り込み停止した。同署は、男性が買い物に来て駐車する際、ブレーキとアクセルを踏み間違えたとみて、事情を聴いている。

引用元 : スーパーに車突っ込む ブレーキとアクセル踏み間違える? 福岡・行橋

もう消えているニュースがいっぱいありますが、高齢者の軽微なものも含む交通事故の数は半端なく多いです。数で考えても、こちらの対策を先にした方が先でしょう、という気がします。

やはり高齢者というか、老人の運転にはもっと根本的な対策が必要だと考えます。それこそ極論ですが、運転免許証を差さないと動かない車を義務化し、一定の年齢を超えていたら動かないようにするというのも一つのやり方だと思います。

高齢者になると判断力が落ちるのか

その前に、やはり高齢者と一括りにしてしまうのは強引ですよね。私の父は60代半ばにして逝去しましたが、石原都知事は79歳でもあんなにピンピンとしていて今も毒舌っぷりを発揮し元気に活躍されています。

一般的に、人間は年を取る毎に判断力が落ちると考えられていますが、その低下も個人差があると考えます。そんな考え方に一石を投じる研究結果が、ノースカロライナ州立大学のThomas Hess教授らによって発表されています。

教授らは17歳~28歳の青年と60歳~86歳の施設ではなく自宅で生活している高齢者を対象に、以下のような判断力と意思決定に関する実験を行ないました。ひとつの実験ではリストアップされた集合住宅の中から総合的な観点から、良いと思われるものを選択するという実験でしたが、総合的・直感的判断に依拠するこの実験では年齢による判断力の差はありませんでした。

いくつかの実験から得られた結果から教授らは、高齢になっても高学歴者などは、判断力の低下は少なく、また一般的に高齢になっても、直感に基づく情報処理に依拠する意思決定・判断力は比較的保持されるとしています。

引用元 : 「高齢化=判断力の低下」が必然ではないことが明らかに!

しかし、日本においては事実として高齢者の事故が最も多いのです。考えられることとしては、下記のことが挙げられます。

  • 動作の速さと、判断の正確さ
  • 動作の正確さの欠如、誤判断
  • 危険の見落とし、標識の見落とし
  • 危機感の欠如と油断、交通ルール無視

普通に考えて、これらがある一定の能力を備えているかどうかを免許更新の時に判定するのが簡単だと思うんですけどね。人権団体などがうるさいのでしょうか。

国や警察はどんな対策を考えているのか

もはやオマケです。警視庁のページを見て、「これじゃあ高齢者の事故は減らんわ」と溜め息が出ました(笑)

参照先 : 高齢者の交通事故防止対策について

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年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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