一つのことしかできない時代の終焉が近いか

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学生時代に話を聞いた記憶がありますが、専門性を持つときにどんな型であるのが人材としての価値が高いかという投げかけを受けたことがあります。専門的な分野を究めて深掘りしていく人材のことを「I型人材」という風に言いますが、横幅が短いので超専門的です。ただ、それが悪いとかそういう話ではなく、大学に入ったら専攻を持つことになるので、「I型人材」になるのが基本形ですし、仕事をする上でも研究職に就いた上でも同じです。

ただ、終身雇用が虚像であったことが明らかになり、専門をし続けていくのがもし難しい事態になった場合、身動きが取れなくなってしまう可能性があります。しかも、専門職であるトップにも位置付けられる司法試験に合格して弁護士でも、「ワープア弁護士」という言葉が生まれるくらいに厳しい現状が既に起きています。

司法試験に合格し司法修習を終えた20代の女性は焦っていた。
弁護士を志望し、10を超える弁護士事務所の門をたたいているが、採用してもらえない。
関西のベテラン弁護士に相談した。弁護士として何がしたいのか。そう聞かれて、女性は答えた。
「仕事内容のこだわりは捨てた。とにかく就職したい」

司法改革で弁護士が急増し、就職できない弁護士志望者が相次いでいる。
日本弁護士連合会によると、昨年末に司法修習を終えたのは2080人。
うち184人が修習後、約2カ月たっても弁護士登録をしていない。過去最多という。
弁護士活動をするには全国の弁護士会の一つと日弁連への登録が必要だが、就職難で、月数万円の会費などを払える見通しが立たない人が多いからとされる。

喫茶店でベテラン弁護士と向かい合った女性の目には涙が浮かんでいた。弁護士は熱くなって叱ったという。
「泣いている人を助けるのが弁護士の仕事じゃないか。自分が泣いていてはだめだ」 v

難関をくぐって獲得した法曹資格。今は厳しくとも、志だけは決して捨てないでほしい。

引用元 : http://mainichi.jp/opinion/news/20130403ddf041070015000c.html

そんな現状を見ると、人材としての特別性を身に付けるためには専門知識に加えて、他の分野でも幅広い知識を持った必要性が出て来ているのは間違いないと思われます。いわゆる「T型人材」ですね。ただ、それだけでは現代は厳しく、別の分野においても専門性を持たないのがいけない時代が来ているかもしれません。幅広い知識とともに、専門性を2つ以上持って専門性だけで立っている状態の「π型人材」です。

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10年経っただけで人材要件が様変わりしている

フリーライターとして活躍されている方がこう述べていますが、たった10年で出版業界が大きく様変わりしています。

僕も「ネットは原稿料安いんだよなー」としょっちゅう嘆いていますが、それもしょうがないかなとも思っています。だって、どこのネットメディアも内情は大変そうですからねぇ。
ただ、これでは生活できないというのも現実であります。僕などは扶養家族三人抱えてるし、仕事場も維持しないといけないわけで、この先、どうするんだろうと考えると気が滅入ります。
原稿として書いている量自体は減っていないのに、単価が下がっているために、収入としては減ってしまう。ならば書く量を増やすしかないのですが、もう体力的にそれは難しそう。本来ならば質を高めることで単価を高めていくべき年齢なのですが……。

引用元 : ライターになりたいという若者がいたら

同じように音楽業界もそうですね。小室ファミリーやビジュアルバンドがオリコンチャートを席捲していた15年前前後は、CDの売上枚数も100万枚以上が当たり前のように量産されていました。当時ビジュアルバンドとして高い人気を誇っていたGLAYのベストアルバム『REVIEW』が500万枚近いセールスをしたのを記憶している人は多いことでしょう。(今や音楽チャートはAKB48関連やジャニーズがほとんど上位を占めているものの、ミリオンヒットと言われる100万枚以上売れるタイトルはごく少数になってしまいましたね)

ライターが文章を書けるという専門性を持っているだけでは厳しくなっているのと同じように、音楽アーティストも良い曲を書ける/演奏できるだけでは厳しくなっているのが現状です。生計を立てられているアーティストの方達は、ライブや物販、ファンクラブ運営などマーケティングの部分で支えられていることの方が多いようです。

例としてライター、音楽業界について書きましたが、他の分野でも同じようなことがどんどんと顕著になってくると思われます。一つの専門性を持っているだけでは特別視されないようになって来るのではないでしょうか。

マルチタレント性が求められる時代が来るのか

最近でいうと、元格闘家である須藤元気氏がパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」でも活躍されていますが、作詞作曲・プロデュースまで全て担当されているそうです。世界学生レスリング日本代表監督、拓殖大学レスリング部監督という経験もあり、スポーツ指導者としての才能も持ち合わせています。

もはやここまで来ると超天才かと思わざるを得ませんが、お笑い芸人であるビートたけし氏も映画監督として世界に名高いですし、ビートルズ来日の際に前座で演奏をしたドリフターズも、ミュージシャンであったはずがいつのまにかコメディアンとしてその地位を確固としたものにしました。

さすがにそのレベルの話をすると有名人になれるほどの天才だと思いますが、そのレベルでなくても一般の人にマルチタレント性が求められるのがもう間近に迫っているように感じます。職業などで「潰しが利く」と言われることがありますが、そういう「潰しが利く」仕事が減っていることも理由にあるのかもしれません。

これからは多くのことに興味関心を持って、一つだけでなく幅広く専門性を持って行くことで人材としての価値を高めていくことが必要になっていくのかもしれません。○○○という肩書きだけで食べていくのが厳しい時代がそこまで迫っているのでしょう。

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もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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