元本保証の高利回り商品なんて存在しない

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世間を大々的に賑わしています「安愚楽牧場」問題ですが、元社長含め幹部が3名逮捕されましたね。全国の被害者約7万3000人、被害金額約4200億円を「だまし取った」ことによる詐欺による立件も視野に入れているとのことですが、事件としてはどこまで発展するのか気になるところではあります。

テレビなどを見ていると、どうもこの事業自体が途中から自転車操業になっていたようですが、もともとの商品の構造上そうならざるを得ないものだったというのは、多少目利きができる人なら分かりますよね。出資した金額で購入した牛が、予想以上に安くしか売れなかった場合、結局残るのは赤字です。じゃあそれをどう補填すればよいのかという点で、他の事業に牛を活用するなどの打開策がそもそもなかなった訳ですから、新たな出資者から得られた金額を補填するしか方法は無いわけですよね。

民主党海江田代表が、過去に安愚楽牧場について絶賛していた経緯が取りざたされていますが、これを鵜呑みにしていた人が結構居たってことなんですよね。海江田氏が、安愚楽牧場を取り上げた著作では、「13・3%の高利回り」「年間50万円までの分配金(=利益)については非課税」「所有の牛に万一のことがあっても、代わりの牛が提供され、最初の契約どおりの利息が支払われることになっている」などのメリットを強調。「元金確実で、しかも年(利回り)13・3%と考えれば、他の金融商品は真っ青!」「オーナーになってはいかが」などと勧めていたそうです。

さらに、海江田氏は「女性セブン」(92年7月2日号)の連載コーナーで、「(和牛オーナー制度の)利益は申込時に確定していて、リスクはゼロ」と断言し、申し込み方法まで書いていた、と。

まぁここまで書くともはや真っ黒黒な気はしますが、そもそも生物を扱っているってだけでリスクがあるのに、これだけ利回りが高くて元本保証されている商品なんてこの世に存在する訳ないでしょう。これをなぜ信じてしまったのか、その点も疑問なんですが。出資した人は狂牛病や口蹄疫を知らないんですかね?流行したら牛がバッタバッタと死んじゃうんですよ。つまり、元本であるはずの牛が死んだらゼロ円ってことなんですがね・・・。

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老後の貯蓄になぜか博打をする人々

この「安愚楽牧場」問題は、4200億円という非常に高額な投資にまで発展しています。でも、馬を飼う馬主のように余力があるところから楽しむ人がいる一方、こういった商品を通じた生物に対する投資はなぜか敷居が下がってしまっている気がするわけです。メディアのインタビューに答える被害者の方達は、多くが老後の貯蓄として投資して利回りを得たいと考えていたようですが、元本保証だけしたいなら銀行に預けておけばいいわけで・・・。これも世の中のお金の動きがグレーになっていることの証なのでしょうか。

「上手い話には罠がある」というのが昔からの諺ですが、メリットが強大であればその反面デメリットも強大であると考えるのが普通です。ハイリスク/ハイリターンという考え方ですね。ノーリスク/ハイリターンという上手い話はそうそうあるものではありません。しかも、今回の持ち出し部分は老後の貯蓄なので、これがある意味最後の砦です。これをおじゃんにしてしまうと全ての計画が崩れてしまいます。しかし、なぜその老後の貯蓄をこのような危険な商品に回してしまったのでしょうか。

それはお金のマジックとでも言いましょうか、お金の誘惑性とでも言いましょうか。例えば、人はギャンブルをすると「次はもっと、さらにもっと」と熱を帯びてのめり込んでしまいます。今回のケースでも、配当金は支払われていたし、収支決算書も送られてきていたので安心感もあったので、より老後の夢を見て熱くなって追加投資を繰り返した結果、ここまで被害額が膨れあがったのではないかと考えます。

時代が変わってもこういう話に枚挙に暇がないのは、なんとも悲しいものですね。

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もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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