[連載A#2]無知は罪なのか~税と法令縲鰀

この記事が良ければ、ぜひシェアお願いします

個人事業主の友人と飲んでいて驚いたのですが、なぜか「白色申告をしている」ということを聞いて不思議に思い、色々と聞いてしまいました。確定申告して徴収される予定の税金は、別枠で管理しているとの話だったのですが、その前になぜ「青色申告」に変えないのかを聞きました。

その結果分かったことは「青色申告は帳票の提出などが面倒くさい」「青色申告のメリット・デメリットをよく知らない」という2点に集約されることがわかりました。

私も個人で仕事をすることもあるので、税金のことについては勉強していしました。サラリーマン時代から、将来の独立を考えて個人事業主や開業の本を色々と読んでいましたので、それなりに知識はあります。日商簿記2級も持っているので、会計知識も充分にあります。

以前、「サラリーマンはなぜスーツやカバン、靴などが必要経費にならないのか」と疑問に思った時に、「サラリーマン控除(正式には給与所得控除)」があることを知りましたが、周りのサラリーパーソンでその辺がどうやって計算されているなんて知らない人がほとんどだと思います。実際、属している会社の人事は、その辺を全く知らないズブの素人でした。

基本的に給与所得控除は、所得税のような累進課税に似た計算方法なのですが、個人事業主が控除可能な範囲と全然違うんですよね。例えば、情報収集するためにパソコンやタブレット端末を購入する人は多いと思います。個人事業主は経費として控除できますが、サラリーパーソンは控除できません。なぜなら、給与所得控除されているからです。しかし、給与所得控除以上に仕事のために経費を使っているサラリーパーソンは沢山いると思います。

とりあえず友人には、青色申告のメリットを説明して、一度税理士に相談することを勧めましたが、これだけでもおそらく何十万ものキャッシュが彼に産まれることになるとは思っています。(もちろん友人だからお金は取りませんが/笑)

法律でも同じようなことが起きている

ソーシャルメディアや掲示板などの書き込みを見ているとよく気付いてしまうのですが、「法令」と一括りにされているものが細かくどんなものが存在していて、条例違反でも行政である警察が逮捕・取り締まりできることなど、分かっていない人が多いように感じます。

これら「法令」に優先度というものが存在するのはご存知でしょうか?具体的に「法令」は下記が存在します。

  • 憲法 : 日本の中で一番強いルール。法律も政令も全ての国内ルールは、憲法に違反できない。
  • 条約 : 国と国、国際機関などの約束。条約だけでは国内で通用しないので、同じ内容のものを法律として作る必要がある。
  • 法律 : 国会で決められた国のルール。強制力を持たせるために罰則を決めることができる。刑法は、犯罪を犯した人の罰を決めたルールブック。
  • 政令 : 閣議で決められた国のルール。法律をさらに細かく定めたもの。政令は、法律の範囲内でしか決められない。
  • 省令 : 省の担当大臣が決めた国のルール。法律や政令の実行に際する細かいルールが定められている。省令は、法律と政令の範囲内でしか決められない。
  • 訓令 : 各省庁から下部組織に出す命令。
  • 要綱 : 役所の内部ルール。各省庁の担当課で作る。省令にするほど重要でないものを要綱で定める。
  • 条例 : 地方議会で決められたルール。法律の範囲内でしか決められない。

また、法令の中の順位は、「憲法>法律>政令>省令」となります。

もちろん、この順位に矛盾してしまっているかのような法律が存在しているのも確かです。例えばよく話に挙げられるのが憲法とNHK法の関係性についてですが、憲法13条・19条・21条あたりが契約の自由にあたるのではないかという解釈があったりもします。ただ、「契約の自由を直接規定する法律は元々存在していない」というのもあり、法令の難しさを実感するところでもあります。

こういうことも起きている一方で、多くの人は法治国家である日本に住んでいるのにも関わらず、法律を知らなくても生きていけるという目に見えない大きなリスクを抱えています。

つい先日の生活保護問題では、生活保護法及び民法の理解の無さが原因となって起こった社会事件だと私は考えています。

税と法令は日本社会で生きていく上で必至な知識ですが、義務教育ではその中身までは教えてもらえません。まさしく「知らなかったではすまない」ことなのにも関わらずです。法令違反をして逮捕されても「知らないあなたが悪いんでしょ」となるわけです。正に「無知は罪なり」です。

■連載記事一覧

スポンサーリンク

この記事が良ければ、ぜひシェアお願いします

もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
スポンサーリンク