[連載A#5]無知は罪なのか~操作された情報を嫌う人々縲鰀

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一時期、テレビでも報道されるほど話題になったが、「食べログ」の評価を不正に高く付ける「ステルス・マーケティング」が問題になりました。

この事件は、そもそも「食べログ」が「実際にお店を訪れた人が、そのお店の評価を付ける」というのが前提だったのにも関わらず、お金で恣意的に評価を高めようとした業者と、それを認めていた運営会社の問題であることが大きいと考えます。

さらに、先日消費者庁も見解を発表していたが、「ステルス・マーケティング自体は良いことではない」と表しています。

今では当たり前になってしまっていますが、「Amazon」が導入したユーザーレビューは当時画期的だった。その後、「価格.com」や「楽天」、「リクルート」や「App store」など、ユーザーレビューが続々と導入されて来ています。

そして商品を売る企業だけでなく、「ソーシャルブックマーク」や先ほどの「食べログ」など、知名度を上げるためにステルス・マーケティングが使われるようになってしまったため、ユーザーの警戒心はより高くなってしまったと私は考えています。

操作された情報に嫌悪感を抱く人々

私はIT畑出身ということもありましたので、ソーシャルブックマークでは「はてなブックマーク」を重宝して使っていました。

しかし、ある時から「はてな村」とまで揶揄されるようになり、今はステルス・マーケティングと思しきブックマークが多く存在している状況になってしまっていると感じます。

記事数が数個しかないブログ記事が大量ブクマされるなんて、ステルス・マーケティング以外何が考えられるのだろうかと私は考えます。「それはステマではなくSEM対策だ!」という主張もあるかもしれないのですが、まぁそれをステルス・マーケティングと言うのだから、水掛け論になることは必至ですよね。

そうでもなくても、「はてなブックマーク」は不自然なブックマークに対する対処もせず、行動履歴を某アドネットワーク会社に渡していたとなれば、ユーザー離れも避けられないですよね。

中には良い記事も大量ブクマされていることもあるので、今でも私はたまには見ますが、もはやその程度になってしまっています。かつては色々なサイトが人気記事の指標をはてなブクマ数にしていたこともありますが、今ではTwitterのRT回数を人気記事の指標にしているサイトがほとんどです。時代は移り変わりました。

ITリテラシーの高い人に、簡単に気付かれてしまうようではダメなんでしょう。きちんとステマ対策をして、不正に人気が出ないように仕組み化しているサイトを知っているだけに、はてブのファンだっただけに、はてブの現状を残念に感じてなりません。

嘘は方便?

日本古来からの諺に「嘘は方便」という言葉があります。たしかに、相手を傷つけないためにも、本音を心の中に閉まっておくおくというのは、日本社会で生きる上では大事なことでもあると思います。

例えば、イライラしてカッとなって、皆がいる前で部下を叱りつければ、それは立派なパワハラになってしまいますし。(ちょっと離れた例ですね。すいません)

この「嘘は方便」という諺、私はちょっと危険な匂いのする言葉だと思っています。拡大解釈すると、「バレなければ嘘を付いてもいい」と理解されかねないからです。

その理由は、「人のために良いことをする」という大義名分のために「嘘を付くことが社会の役に立つこと」と勘違いしてしまう人を生んでしまう恐れがあるからです。

現にステルスマーケティング業者が存在するのは、テレビでもネットでも報道され明らかになっています。その業者のクライアントには貢献できるのかもしれないですが、消費者としては騙されてしまうわけです。そして、もしそれが白日の下にさらされでもしたら、そのクライアン自身は名誉を毀損し、会社存続の危機になるかもしれません。

そうなると、ステルスマーケティング業者は儲かってウハウハになるかもしれませんが、他の人は誰も幸せになれません。それどころか不快な思いをしてしまいます。

以上のことから考えると、皆が真面目に生きることが良い…というのが理想な社会だとは思うのですが、そう人に限って痛い目に遭ってしまう既存社会の枠組みを簡単に変えるのは、難しいことなんですよね。社会や文化を変えるというのは個人ではできないし、莫大なエネルギーを消費するので、なかなかその社会や文化を変えるのは困難なのが現状だと感じています。

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もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
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