これからはユーザー企業の情シスも変わらないといけないだろう

この記事が良ければ、ぜひシェアお願いします

[dropcap type=”circle” color=”#FFFFFF” background=”#dc143c”]最[/dropcap]近はどっぷりオープンソース周りを自分でいじることに楽しみを覚えていたのですが、『ユーザ企業でもシステムを内製できるようにならなきゃいけないんだろうな』と、思う気持ちが強くなってきていました。

情報システム部門にいても、「自分たちでシステムの企画は出来て当たり前、外部設計くらいはやりましょう、さらには作れそうなシステムなら中で作っちゃいましょう」という時代が来るのではないかと思い始めています。なにせ、ITがよく分からないのに情報システム部門に居ることが不思議でしょうがいないからです。(もちろん、そうじゃない会社も多いと思います)

そのことを書こうと思ったのは、下記のブログ記事にインスパイアされたからです。

SI屋さんとSIと、直近の課題について。

スポンサーリンク

SIはドッグイヤーで文明を築き上げてきた

IT業界は進歩があまりにも速いので、一時期猫も杓子も『ドッグイヤー』な業界だと呼んでいました。基本的にその業界の中の人ばかり使っていたので、むしろ「それくらい進歩が速い業界に居るんだぜ、俺は」と誇りに思っていた部分もあるのかもしれないですね。(「犬の一年」。成長の速い犬にとっての1年は人間の7年に相当するという意味。技術革新など変化の激しいことのたとえ。)

人の移動手段として主に”馬”や”ロバ”や”ラクダ”など動物が使われていた文明から、自動車や飛行機やバイクや船が当たり前になりましたが、それに行き着くまでには相当な期間が要されていました。(もちろん色々なインフラ整備が必要でもありましたが)

デジタルコンピュータの登場は1940年代とされていますが、それから70年ほど経っています。先ほど例に挙げた移動手段ですが、例えば”馬車”で言うと下記のように紀元前から使われていたと思われるとされています。

馬車がいつ何処で発明されたか明らかではないが、インダス文明の遺跡であるハラッパーからは、轍(わだち)がある道路跡が発掘されている。

紀元前2800~2700年の古代メソポタミアの遺跡から、馬車の粘土模型が発掘されている。この模型は2頭立て2輪の戦車(チャリオット)であった。戦車は古代オリエント世界と古代中国の商(殷の墳墓から戦車と馬の骨が多数出土)から周時代などで広く用いられた。

引用元 : 馬車 | Wikipedia

今で言う自動車のようなものとして有名なものにはフォード・T型があります。これが発売されたのが1908年。余裕で1000年以上間が有るわけです。しかし、コンピュータは当初はフロアを占拠するような馬鹿でかいものであったにも関わらず、それを凌駕する性能を持つ小型コンピュータ(例えばスマートフォン)が今は出てきている訳です。

10年ちょっと前はポケベルが当たり前だったのが、もうスマートフォンです。たったの10年ちょっとで。進歩のスピードは、半導体だけがドッグイヤーではなく、あらゆることがドッグイヤー以上だったのです。

SIerが厳しくても、ITは無くならない

SIerが厳しいという現状は最近よく聞きます。はてな界隈で有名な小野和俊さんもSIerのキャリアパスを考える会に参加したようですね。思いの外大手SIerの人が参加していたらしいです。

a. 予算カットの結果、上流工程の会社が下流工程もカバーし始めた
不景気の影響で予算がカットされ、これまでのようにマージンを抜いてパートナーに仕事を発注していくことができなくなり、これまで上流工程しかやっていなかった会社が必然的に下流工程も自分たちでカバーしなくてはならなくなり、結果的に「工程の分断」が起こらなくなった。

b. 下流工程の会社が、コアコンピタンスを磨く方向に舵を切り始めた
特に際立った強みのない会社には仕事が入らなくなってきており、自分たちの強みを明確に位置づけ、磨いていかなければならない、という危機感がある。この結果、従来は「一般的な下請け・派遣」だった会社に、業界の中での自社のポジションを明確化しようというインセンティブが生まれている。

c. 上流・下流の会社とも、エンジニアのスキルを磨こうという意識が高まってきた
これはひがさんが指摘しているような従来の「エンジニアのスキルアップは会社としてはさして重要ではない」という業界構造がそもそもイビツだったわけだが、最近ではSIerの中で、エンジニアのスキルを重視していこう、という意識が高まってきている、という意見があった。アジャイルな開発手法に切り替える会社も増えてきている、とのこと。

他にも大掛かりな取り組みとして、富士通の三万人SE職務転換大作戦等が有名だが、上流・下流問わず、SIerも変化しようとしている。

引用元 : SIerでのキャリアパスを考える勉強会に参加してきた

この部分はユーザー企業でも、同じようなことをしていかないと生き残れなくなっていくのではないかと危惧しています。自社の経営が厳しくなれば、もちろんコストセンターに割ける人の数は必然として少なくなるわけです。(まぁそれが主要な部署ならともかくですが)ただ、プロジェクションやディレクションをしているだけだと、結局何のシステムが出来上がってきたのか、分かるわけがありません。表面的に分かった気になっただけで、本質的なところは分かっていない状態になっていくだけです。

「じゃあ、ゴリゴリコードを書けばいいのか?」というとそういう訳でもなく、ITが進歩し続ける限りそのスキルの上げ方も10年か、はたまた5年くらいで変わってくるのだと思います。もはや、プログラムを一切書かずにソフトウェアが出来上がってしまう時代になっているわけですから。サーバインフラ部分も、クラウドサービスという名の下にブラックボックス化されてきていますが、元インフラ屋の自分としては、そのインフラの部分にITの根幹となる基礎知識が大量にあるのになぁとか思うものの、そんなの一から勉強してたら時間が一生足りないだろうなとかも思ってしまうので。

かの大前研一氏は以前、これから学ぶべきものは「IT」「会計」「英語」だと仰っていましたが、同じようにIT業界の中でも押さえておかなければいけないものはあるはずです。とは言え、幅が広すぎるので、その考察はまた改めてしたいと思います。

スポンサーリンク

この記事が良ければ、ぜひシェアお願いします

もぐ
年齢 : 30代半ばの1児の新米パパ。ITネットワークから始まり、WEBディレクター、WEBシステム系のプロマネ、データ分析など色々やってるエンジニアです。WordPress、Webサービス構築、BIツール、IoTなどがトレンド。新しくて面白い仕事募集中。
スポンサーリンク

コメントをどうぞ